市販の薬
薬局に行くと、たくさんの鎮痛薬(頭痛薬)が売られています。
大人もそうですが、子供が頭痛を訴えた時、真っ先に痛み止めとして、
市販の薬を飲ませて様子をみるのではないでしょうか?
市販鎮痛薬の効用としては、命名通りの痛みを抑えること
に限られます。
他の根本的な治療には効果がありません。
ただ、今まさに痛がっている場合は、
痛み止めとしてやはり飲ませたほうが良いと思われることもあるでしょう。
市販鎮痛薬の主な成分は、アスピリン、エテンザミド、アセトアミノフェン、イブプロフェンなどです。
ここで、ひとつ注意点をあげておきます。
それは、大人の市販薬である鎮痛薬と子供の市販薬の鎮痛薬の成分は違うということです。
例えば、皆さんご存知のバファリンですが、
大人の市販薬の主な成分は、アスピリンです。
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それに対して、小児用バファリンの主な成分はアセトアミノフェンです。
子供の片頭痛には、アセトアミノフェン、イブプロフェンがよいとされています。
-参考-日本頭痛学会「頭痛診療ガイドライン」
また、反対に子供に使用してはいけない成分に、アスピリンがあります。
これは、もしも、子供がウイルス性の病気にかかっていた場合、
命に係わる「ライ症候群」発症の危険があるからです。
また、アスピリンによって、喘息を引き起こす可能性もあります。
→アスピリン喘息
市販の子供用鎮痛剤にはアスピリンは含まれてはいませんので、
子供の鎮痛薬を飲ませる分には、心配はありません。
今までの説明で理解いただけたと思いますが、
注意が必要なのは、
大人の鎮痛薬の量を減らして飲ませてはいけないということです。
*アスピリン喘息
アスピリンなどの非ステロイド系抗炎症薬の服用から数分~1時間後に鼻汁過多、鼻閉、喘息発作が起こること。
-ウィキペディアより-
予防薬と頓服薬
他の病気がない一次性頭痛の片頭痛の治療には、
痛みを起こりにくくする予防薬による治療と、
頭痛が起きた時に、その症状を抑える頓服薬による治療を行います。
片頭痛の頻度が高く、そのために休みがちになる場合は、
予防薬の治療を受けたほうがよいでしょう。

予防薬を服用することで、数週間で片頭痛の頻度や痛みが軽減されてきます。
子供に処方される予防薬は、ぺリアクチンという抗セロトニン薬等それぞれの症状にあったものを
医師に処方してもらってください。
また、平成13年8月31日から、トリプタンという頭痛の特効薬が処方されるようになりました。
これは、それ以前の治療に主に使われていた薬とは違い、
根本的に片頭痛を抑えることによって効果が現れるというものです。
トリプタンの種類
トリプタンは片頭痛の薬で、薬局、薬店では買えません。
医療機関を受診して、処方箋を出してもらいます。
トリプタンは4種類あり、それぞれ形状も異なります。
スマトリプタン(イミグラン) 錠剤、点鼻薬、注射の3種類
ゾルミトリプタン(ゾーミック) 錠剤、口腔内速溶錠(RM錠)の2種類
エレトリブタン(レルバックス) 錠剤
リザトリブタン(マクサルト) 錠剤、口腔内崩壊錠(RPD錠)の2種類
どの種類のトリプタンも、根本的に片頭痛を抑えることで効果を表します。
つまり、片頭痛が起こったとき、過度に拡張した頭蓋内外の血管を収縮させ、正常に戻し、
血管の炎症も抑える働きを持っており、本質的に片頭痛の痛みを取り除く薬です。
4種の中で唯一注射があるのはスマトリプタンです。注射は10分で効果が現れます。
重症の片頭痛の方は、医療機関でスマトリプタンを注射してもらうことによって、
いち早く頭痛から開放されるでしょう。

ですが、子供の片頭痛によく使われているのは、欧米でも子供の片頭痛によく使われている、リザトリプタン(マクサルトRPD錠)です。副作用が少なく、安全性が高いと評価されています。
嘔吐などの強い子供には、スマトリプタン点鼻薬が良いようです。
飲んだ薬を吐いてしまう可能性があったり、そもそも飲めない程吐き気がある場合もあるからです。

どちらにしても、医師にでお子さんに合った薬を処方してもらえるように、
問診を細やかにしてくれる、相性のいい医師との巡り合えることが大事ですね。