5歳の娘、頭が痛いと不機嫌になります。

Q うちの5才の娘が、最近頭が痛いといって不機嫌になることがあります。子供の頭痛は脳神経外科で診ていただけますか?


A 子供にも大人と同じような片頭痛があり適切な治療で治りますので脳神経外科頭痛外来を受診してください。

子供の頭痛は3~10才頃に起こる幼児期の頭痛10才過ぎに出現する小児期の頭痛の二つのタイプがあります。どちらも片頭痛ですが治療法が異なります。子供の片頭痛は大人と異なり平日に起こることが多く、急に始まり持続は短く、嘔気や嘔吐などの消化器症状が強いのが特徴です。

早い子では幼稚園くらいから起こり始め、乗り物酔いをしやすくアレルギー性疾患低血圧のある傾向があります。片頭痛は誘因や増悪因子を避ける事で予防する事が出来ます。生活因子、不安やストレス、寝過ぎや睡眠不足、空腹や低血糖、チョコレートやチーズなどの食品、人混みなど換気の悪い場所、テレビゲームなどの強い光や音、強烈なにおい、気候気温の変化などが誘因になります。


頭痛が起こっている時は音や光に過敏になり、身体を動かすとよけいに悪化しますので明かりを消し、カーテンを引いた暗めの部屋で安静にさせてください。また頭痛が起こりそうな時に血行がよくなる労作をすると発作を促進するため、入浴や体育の授業は無理にさせない方が良いでしょう。


脳の成長課程にある小児期の片頭痛は頻繁に起こる場合には難治性になり精神的な負い目になることもありますので予防薬で2~3ヶ月治療し改善を期します。他に鼻炎や嘔気などの消化器症状が強い場合、予防薬に加えてこれらの症状にあわせた治療薬を併用する事で頻度が減り頭痛が改善します。それでも頭痛が起こる場合にはトリプタン製剤を使用します。


トリプタン製剤は通常のクスリと異なり片頭痛のみに効果のある薬ですが頭痛が起こり始めてから30分以内に内服すると良好な効果が得られますので我慢しないで早めに内服するのが大切です。


幼児期の頭痛はストレスや熱発などで出現するため単発の頭痛薬で改善することが多く予防薬は通常不要です。


学校で頭痛が起こった時のために担任や養護の先生に頭痛の特徴や発作時の対処法について説明し、いざと言うときに協力がえられるようにしておくと便利です。


「陣の内脳神経外科クリニックQ&A」より引用



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