二次性頭痛(症候性頭痛)
二次性頭痛は、脳や体の病気が原因となって発症します。
くも膜下出血・脳出血・脳腫瘍・脳梗塞・慢性硬膜下血腫・髄膜炎・モヤモヤ病・
三叉神経痛・副鼻腔炎・脳下垂体腫瘍・甲状腺機能府中 進症・甲状腺機能低下症などがあげられます。
命にかかわる危険な病気が原因となって、片頭痛を起こしている可能性も考えられますので、少しでも二次性頭痛が疑われる場合は、脳神経外科を受診される事をお勧めします。
どんな症状の時が危険なのか、
以下に二次性頭痛の原因となる病気の概要を記しておきます。
生命にかかわる危険な病気
くも膜下出血
脳に出来た動脈瘤が破裂して、くも膜下腔に出血が起きます。突然激しい頭痛に襲われ、嘔吐を伴います。
脳腫瘍
頭蓋骨の内部に出来た腫瘍が頭痛を起こすことがあります。慢性的な頭痛や頭が重いなどの症状があり、嘔吐、けいれん、手足のマヒ、言語障害、物が二重に見えるという症状があります。
脳出血
脳の動脈が破れて出血し、血腫が出来ます。頭痛や手足の痺れ、意識障害、ろれつが回らなくなるなどの症状が出ます。
脳梗塞
脳の細動脈が血栓などで詰まり、血流を止めるために脳細胞が壊死する病気。
動脈硬化などがある場合は、詰まりやすいため脳梗塞になりやすい。
子供にもまれに小さな脳梗塞が見られる場合もあります。
脳梗塞には①脳血栓②脳塞栓の2通りに大別されます。
①脳血栓は、脳の動脈血管に動脈硬化が起き、血管が厚く細くなって詰まった結果起きる脳梗塞です。
ゆっくり病気が進むため、徐々に症状が悪化していくことが多いです。
②脳塞栓は、心臓など脳以外でできた血栓が、脳の動脈血管まで運ばれてきて、脳血管を詰まらせてしまった結果起こる脳梗塞です。
脳血栓とは違い、突然症状が起こるのが特徴です。
慢性硬膜下血腫
硬膜の下に血腫が出来る病気です。
硬膜とは、脳を包んでいる丈夫な膜で、頭蓋骨の内側一面に張り付いています。
軽い頭部打撲などが原因となることもあります。壮年以上の年齢層に起こりやすい病気です。
手足のマヒや知的機能障害・歩行障害などが症状に現れます。
髄膜炎
ウイルスや細菌の感染によって髄膜に炎症を起こす病気です。
症状に頭痛が必ずみられ、発熱や嘔吐を伴います。
その他頭痛の原因となる病気
三叉神経痛
三叉神経は顔の感覚を脳に伝える脳神経ですが、
これに異常が起こり激痛が走る病気です。
症状は、顔面の頬から顎にかけて激痛が断片的に繰り返されます。
子どもに多く見られる二次性頭痛の原因となる病気
二次性頭痛の原因となる病気で、大人はもちろんですが、
子どもにも多くみられる病気があります。
まず、
副鼻腔炎です。
これは一般に蓄膿症といわれています。
副鼻腔の中で炎症が起こり膿がたまる病気です。
症状としては鼻づまり、膿性の鼻汁、頭重感があります。
子どもにも多い病気なので、正しい治療が必要です。
甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの分泌機能障害によって産生が低下し、血中の甲状腺ホルモンが低下する病気です。幼少時に発病した場合はクレチン病と呼び、成人に発病した場合は粘液水腫と呼びます。
脳下垂体腫瘍(ラトケのう胞)
脳下垂体にできる腫瘍ですが、多くは良性の腫瘍です。
腫瘍の性質によって巨人症や先端巨大症、クッシング症などを引き起こすこともあります。
モヤモヤ病
能動脈の奇形で末端がだんだん細くなって閉塞するため、血流を補おうとして動脈の末端に細い血管が作られる病気。その血管像がタバコの煙がモヤモヤしているのと似ていることからこの名前が付けられました。
通常中高年40~50歳に多いのですが、4~5歳位に発症することもあります。
甲状腺機能亢進症(こうじょうせんきのうこうしんしょう)
甲状腺機能亢進症は甲状腺から甲状腺ホルモンがたくさん出過ぎるため、
体内の細胞の新陳代謝が過剰に高まる病気です。
この病気の発見者の名前から「バセドウ氏病」と言われています。
動悸や多汗、疲れやすく、体重減少、暑がりでイライラするなどの症状がありますが、
よく知られているところでは、眼球突出があります。